2012年03月23日

BORG カメラマウントPK(改)の改造 その2

2010/12にBORG 71FLを購入して以来、このレンズで大半の写真を撮っていますが、2011/12/01 BORG カメラマウントPK(改)の改造 に書いているように、いくつかの問題点がありました。
もう一度整理すると
 (1) 撮った画像のExif情報のF値は、F0.0となるべきですが、時々F1.4とかF4.0とかになる。
   このときは必ず露出オーバーか不足で、適正な露出になっていない。

 (2) メニューを表示させて、何らかの設定をしている最中に、突然メニューが消える。

 (3) AFで撮影中に、突然MFモードになってしまう。

これらの原因は、BORG カメラマウントPK(改)の精度の悪さによるガタツキと、BORG カメラマウントPK(改)の材質が柔らかいため、カメラボディ側の電気接点が摺れて汚れてしまい、接触不良を起こすためです。

そこで、電気接点に接する面に、厚み0.1mmのアルミ板を貼り付けたところ、これらの現象はほとんど発生しなくなりましたが、完全になくなったわけではありません。

ガタツキによる異常はなくなりましたが、電気接点の汚れによる異常は、ときどき起きます。

この汚れの付着を防止するために、電気接点に接するところのアルミ板を、より硬度の高い0.1mm厚の真鍮板に変えたところ、まったく起きなくなりました。
2012-03-23_002.jpg 
3点支持の残り2枚は、接点の汚れには影響ないので、以前からのアルミ板のままです。

真鍮板は0.1mm厚なので、木工用のサークルカッターでカットしました。
2012-03-23_010.jpg 
内側の直径:約44.5mm 外側の直径:約58mmで同心円の一部(長さ28mm〜30mm程度)を描き、力をあまりいれずに何度も繰り返すと、きれいに切れます。
刃の向きを前後逆にセットすると、けがき針のようになり、繰り返すことで切断できます。

この真鍮プレートの縁をサンドペーパーで滑らかにし、瞬間接着剤で貼り付けると完成♪
真鍮プレートが、波打ったり、ねじれていないようにすることが重要です。
私は、これで最初失敗して、接点のピンによっては浮いてしまい、F値が4.0とかになりました。

真鍮板に変更してから、昨日までの1ヶ月ちょっとで10,774枚撮りましたが、全てF0.0で、まったく異常は起きていません。
もちろん、接点の汚れは皆無です。

一眼レフの中でも最小ユーザー数のPENTAXで、しかもBORG カメラマウントPK(改)を使っている人だけに関係する話なので、ものすごくマイナーな話題でした(;^_^A

【追記】2012/04/21
つい最近BORG 71FLを購入した知人のカメラマウントに、同様に0.1mm厚の真鍮板を貼ったところ、厚過ぎてカメラにセットできませんでした。
私のものより、遥かにガタが少ないようで、素の状態でもがたつきません。
これが、製造時のばらつきなのか、寸法精度が高くなったのかは不明。
とりあえず、オリジナルの状態で使ってもらうことになりました。

接点の汚れ具合を様子見したところ、やはり露出は不安定になりましたが、接点とカメラマウント側を清掃するしか、手はありません。

【追記】2013/01/26
2012/03/23から昨日までで、94,360枚撮りましたが、露出不安定な現象は全く起きていません。
これが、当たり前の状態なんですけどね。
私のK-5は、2011/04に購入してから昨日までで、165,552枚撮っていますが、絶好調♪
posted by CatBear at 17:17| Comment(0) | photo | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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